SHOES Lab. TORCH 松田慎也さん






 いつもは普段の製作の様子をご紹介しているのですが、今回は新大阪駅で出会った靴磨きのお店についてお話したいと思います。


 わたしは大阪府の淀川区に店を構えているため、新大阪駅をよく利用します。

 駅構内を歩いていたところ、「SHOE SHINE」というのぼりに目が留まりました。

 見るとお客様相手に靴を磨くお姿が見えました。


 その方が今回ご紹介する松田慎也さんです。


 大阪市福島区において、SHOES Lab. TORCH(シューズラボ トーチ)という靴磨きのお店を構えておられます。

 普段はそのお店で靴を磨いておられるのですが、第2・4水曜日に新大阪駅2階のアルデ新大阪にブースを設けておられます。


 その日はたまたま第1水曜日におられ、ちょうどその前を通るところでした。

 松田さんは接客中でしたのでスタッフの方に営業時間をお尋ねし、一度自分の店に戻りました。

 店には片足のサンプルしか置いていないため、それを持ち再度伺いました。

 お尋ねすると、片足でも磨いてくださるとのことでお願いしました。


 松田さんは素早い手捌きでありながらも丁寧にポリッシュを仕上げてくださいました。


 磨いてくださっている間に少しお話することができました。

 以前は別の仕事をしながらも、趣味が高じて現在に至るという点でわたしと共通点があることが分かりました。

 趣味を仕事にできるのはわたしは幸せです、というお話をさせていただきました。


 そのような間にみるみる靴は輝いてきて、見事な仕上がりになりました。





 画像ではすべてをお伝えすることはできないのですが、つま先やかかとなどを中心に素晴らしい艶をまとった靴ができあがりました。

 後ほど工房に持ち帰って左右を比較した画像です。



向かって右(左足)が松田さんに磨いていただいた靴



 この靴にはフランス・デュプイ社のシャトーブリアンという革を使っています。

 同じデュプイのサドルカーフなどに比べて柔らかくしなやかで、クリームが比較的浸透しやすい革です。

 そのためクリームを塗るときにムラが出やすい革とも言えます。


 松田さんはそのことをものともせず美しく仕上げてくださいました。


 画像ではなかなかお伝えできないのですが、つま先部分は少し濃い色を入れて陰影を施してくださいました。


 さてその松田さんは第2・4水曜日の場合、新大阪駅で磨いておられます。





 3つのコースがあり、今回はスペシャルシャインでお願いしました。

 お客様の時間や好みに合わせて磨いてくださいます。





 また通常は大阪市福島区の店舗にいらっしゃいますので、できれば事前ご予約の上で伺っていただければと思います。

 PCでご覧の場合、下の画像にスマホをかざすと予約用のQRコードを読み取ることができます。





 ※ 新大阪駅と大阪市福島の店舗では料金が異なりますので事前にご確認ください。



 新大阪駅:アルデ新大阪2階(メインストリート)第2・4水曜日

 店舗:大阪市福島区福島5-17-33

 SHOS Lab. TORCH