ここで取り上げていること
- クエルチェは19世紀後半にイタリア・フィレンツェで創業
- 植物なめしの革を製造
- 水の浸透と摩耗に強い
ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回はイタリア発のオールソール用の革をご紹介いたします。
「LA QUEUCE(ラ・クエルチェ)」です。
18世紀後半にフィレンツェで創業しました。
さて、革を作るためには大量の水が必要になります。
フィレンツェといえば水の都というイメージですが、まさにそのアルノ川のそばに構え、底材に必要な良質な革を生み出しています。
そこで作られる革にはどんな特徴があるのでしょうか?
おもにクルミを用いたベジタブルタンニング(植物なめし)という鞣し(なめし:皮から革にする工程)方法で、約50日間なめし材に浸して作られています。
そのようにゆっくり時間をかけて作ることによって水と摩耗に強い革が出来上がります。

そのようにして作られた革は、どのような履き心地なのでしょうか?
これはクエルチェとほかのイタリアのベジタブルタンニングの革に共通して言えることなのですが、硬すぎず程よい柔軟性があります。
オールソールの修理をした靴や新しい靴を履いた時は、底材が硬くて馴染むのに時間がかかる場合があります。
しかしこの革に関しての個人的な感想は、履いた時からちょうどよい柔らかさと「返り」があるため、違和感なく歩くことができる印象です。
この革でオールソールの修理をされる際には、色や加工方法をご希望いただけます。
ナチュラル仕上げや靴の色に合わせてブラックやブラウンに仕上げることも可能です。
その際はご希望をお伝えください。
修理のご依頼は「修理の流れ」、価格は「価格表」をご覧ください。
またご質問などいつでもメールやお電話でお待ちしています。