ここで取り上げていること
- 「ピンヒール交換」と「かかと修理」の違い
- イタリアのCASALI製の素材を使用
- 耐摩耗、衝撃吸収、耐滑性に優れている
当ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは靴修理に使っている素材や作業の様子をご紹介しています。
今回はレディース靴のピンヒールについてお話したいと思います。
様々な場所でカジュアルな靴を楽しんでいる方を多く見かけますが、ビジネスや華やかな世界においては今もなお高くて細いヒールの靴が履かれています。
そういったヒールの靴は美しく見えますが、全体重をピンポイントで受け止めるため、靴がまだまだ履ける状態でも地面との接地面が減ってきます。
その場合にはゴム素材(TPU)を交換する修理をおすすめします。

さて皆様は「ピンヒール交換」と「かかと交換」はどう違うのか疑問に思われたことはないでしょうか?
ピンヒールの場合、細いヒールに強度を持たせるため鉄の芯が入っています。
その芯にはめ込むことができるように、ゴムの先端がピンになっています。

この突起をはめ込みんで、外周を削って整えるという修理になります。
一方で、通常の「かかと修理」の場合は、ゴム素材を接着剤で張り付ける修理になります。

まずヒール側とゴム素材に接着剤を塗り、表面が乾いたらゴムを温めて貼って、釘を打って外周を削るという工程になります。
つまりピンヒール交換はかかと修理に比べて修理時間や工程が少なくなっています。
それゆえピンヒール交換はかかと交換に比べて価格が低く設定されています。
さて、カワムラヒデトモにおいてピンヒール交換に使っている素材をご紹介したいと思います。
「CASALI」というイタリアのブランドです。

これに使われている素材が、先ほど少し触れた「TPU」です。
熱可塑性ポリウレタン樹脂と呼ばれ、スマホケース、サッカーシューズや野球のスパイク、カートのキャスターなどに使用されています。
つまり耐久性や衝撃吸収、耐摩耗性、耐滑性が求められる部分に使用される素材です。
このCASALIをカワムラヒデトモでは「標準タイプ」としています。
ヒールが減ってきたヒールであっても、この部分を交換することによってまだまだ履くことができます。
カワムラヒデトモでは宅配による修理を行っています。
そのためどこにお住まいでも修理することが可能です。
ご依頼やご質問はメールやお電話でお待ちしています。
修理の流れや価格表は「修理の流れ」「価格表」をご覧ください。
また、お見積りは無料で行っています。
お見積のみも大歓迎ですので、皆様ぜひ一度お尋ねください。