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カワムラヒデトモではビスポーク靴、オンラインショップによるレディース靴とメンズ靴、靴修理を取り扱っています。
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今回は新しくレディースの『2アイレットシューズ』の制作の様子をご紹介したいと思います。
こちらの靴は、カワムラが製作しているハンドソーンウェルテッド製法の靴をレディースに反映させた靴になっています。
このハンドソーンウェルテッドはおもにメンズに採用されている製法ですが、より多くの方にこの製法の靴を知っていただきたいと思いレディース靴を始めました。
ハンドソーン(hand sewn)という名の通り、ソールの部分を手で縫っている製法で、修理しながら長く履き続けることを前提にしている堅牢性の高い靴になっています。
さてここで当店のオンラインショップで取り扱っているレディースのサイズについてご紹介したいと思います。
当店でネットでご注文できるレディースのサイズは、(21.5~25.5センチ)の0.5センチ刻みで、足囲が「E」になっています。
今回は24.0のサイズの木型を使って製作します。


この木型はハンドソーンウェルテッドに合わせたメンズの靴に近いフォルムで、ハンドソーンウェルテッドのしっかりとしたスタイルに合うデザインになっています。
それではこの木型を使って実際に製作していきたいと思います。
さてまずこの木型をもとにパターン(型紙)を作ります。
この型紙によって革を裁断するためのパーツを作ることができます。
最初に木型にセンターラインを引き、内側と外側にそれぞれデザインテープを貼ります。

そしてデザインテープをはがし、ケント紙(クラフト用紙)に貼り合わせ、半面型を作ります。

この反面型をもとにして、ペンや定規、コンパスなどを使いパターンを展開していきます。


上のような形のパターンが出来上がりました。
当店で取り扱っているレディース靴は、ウィングチップやサドルシューズなどのメンズのデザインを踏襲したものになっているのですが、この2アイレットはパンプスに近いデザインなっています。
このパターンが正確に出来上がったのか確認するために、紙でパターンを組み立てて木型に合わせてみます。

この段階でトップラインの隙間や羽根の合わせ具合、全体のシワや隙間、つり込みしろの長さやかかとの収まり具合などをチェックします。
紙で確認出来たら、今度は革で組み立てて確認します。
一般的にはこの段階で本番用の革を使うのですが、今回のデザインは少しの違いでデザインバランスが崩れたり、つり込み具合が変わってしまうため、まず試作用の革を使ってサンプルを作ります。
試作用の革の上に出来上がったパターンをのせて、クリッキング(裁断)します。


革のパーツを裁断しましたので、これをミシンで縫い合わせます。
このつぎは、革の厚みを調整する『漉き』とミシンで縫う工程になります。
この続きは、次にご紹介したいと思います。