Uチップの靴(9)



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 さて今回はUチップのヒールを取り付ける工程をご紹介したいと思います。


 前回のブログでは、コバを整えるところまでお伝えしました。







 今回はその続きで、ヒールを制作していきたいと思います。


 まず最初にヒールに使う革を切り分けます。

 アウトソールと同じ革を使います。







 これを一枚ずつソールに貼っていきます。

 一枚貼るごとに加工する必要があるため、水にしっかり浸してから貼ります。


 アウトソールのヒール部分は湾曲しているため、一枚貼ったら平らになるように整えます。







 そのようにヒールが水平になることを心掛けながら、一枚ずつ革を積み重ねていきます。


 最後の一枚、つまり地面に接するパーツはラバー素材も使用します。

 わたしはビスポークの場合、このようなラバー素材を使っています。







 これも取り付けることができました。







 このあとは、ヒールの周りを削ったり着色して、きれいに整えていきます。

 ここまでくると、ようやく靴としての完成形が出来上がりますね。