当ブログをご覧いただきありがとうございます。
前回はコバを加工する工程までお伝えすることができました。
製作している２アイレットシューズの靴が完成しましたので、前回の続きから完成までをお伝えしたいと思います。
コバまでできましたので、今度はヒールの革を積み上げていきたいと思います。
まず最初に、ヒールとトップピースに使う革をアウトソールの革から切り出します。
アウトソールと異なる革を使うと質感が変わってしまいますので、同じイタリアのラ・クエルチェの革を使います。
この革を一枚ずつ積み上げていきます。
最後の一枚は「トップピース」と言って、減りやすいかかと部分をラバーにします。
すでに出来上がっているトップピースを材料屋さんで取り扱っているのですが、本底との質感が異なってしまうため、この部分もラ・クエルチェの革で自作します。
ヒールを積み上げることができたら、側面やシートピースをヤスリやコテを使って整えます。
コバやヒールにインクを塗り、熱ゴテを使ってさらに仕上げていきます。
コバコテやイチョウゴテをコンロで温めて、側面にゆっくり当てて革を寝かせてきれいにします。
そして次に「目付けゴテ」を使って糸目に溝を刻みます。
そして靴を覆っていたカバーをはがし、クリームやブラシで磨きます。
つま先にはポリッシュを施します。
そしてしばらくの間 靴に入っていた木型を抜きます。
最後に中敷きを貼って、靴ひもを取り付けて完成です。
こちらの靴は公式オンラインショップやハンドメイドサイトでご注文いただけます。
詳しくは各サイトの作品情報をご参照ください。
また、皆様からレディースシューズのデザインのご提案をお待ちしています。
こんな靴があったら履きたい、というご意見をお寄せください。
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