皆さまは普段、靴磨きをなさいますか?
ご自宅に靴磨きのセットがあるという方や、靴磨きの専門店や修理店などで磨いてもらうという方がいらっしゃると思います。
靴をときどき磨くと、見た目がきれいになるだけではなく、長持ちさせることができます。
さて、靴が出来上がった時もこの磨きを行っています。
皆さまが普段なさっている靴磨きの方法とほとんど同じだと思うのですが、少し気を付けている点があります。
それは、最初は色がニュートラル(無色)の靴クリームで磨くという点です。
どうしてだと思われますか?
靴が完成した段階では、革の油分がかなり抜けています。
そのため、色の入った靴クリームを最初に塗るとすぐに染み込んでしまい、色ムラができてしまうことがあります。
そうしたことを防ぐため、わたしはまずニュートラルのクリームを塗ります。
そのように無色でベースを塗った後、次に革と同じ色もしくは少し濃い色のクリームを塗っていきます。
一回目に塗ったニュートラルのクリームはすぐに染み込んでいくのですが、2回目の色の入ったクリームはスムーズに伸びてくれます。
すぐに染み込んだりせず、全体的にまんべんなく綺麗に色が入ってくれます。
それで皆さまも、もしも明るい色の靴を久しぶりに磨かれるときは、まずニュートラルのクリームで塗ることをおすすめいたします。
よろしければご参考になさってください。
では、靴磨きの方法を簡単にご紹介いたします。
まず靴の色に合ったブラシを選びます。
豚毛や馬毛、大きさもいろいろありますよね。
使いやすいものでいいと思いますが、小さいサイズを使った時に、甲のインカーブのところで木の柄の部分を当てて傷をつけてしまったことがありましたので、適度な大きさがあったほうがいいかもしれません。

靴の色に近い色のクリームを選びます。

クリームだけで十分ですが、さらに光沢をもたせたい場合はポリッシュを使います。
缶に入っているのが特徴です。

革の色や革質によって使い分けられたらべストですね。

わたしもこのあと、しっかりと時間をかけてポリッシュを施していきたいと思います。