木型抜き(2)






 さて、磨きが終わりましたので、木型を抜いていきたいと思います。


 今回の木型は中折れ式を使っています。

 これは木型抜きという道具を使って、木型の中央を折りながら抜いていきます。





 レディースとメンズ用があり、木型の穴に突起を差し込む構造になっています。


 さて、革のアタッチを貼っている場合、下準備を施します。





 革を貼ったままでは木型を折ることが出来なかったり、できたとしてもアッパーを痛める恐れがあります。

 そのため、革に少し切り込みを入れ、木型抜きを使ってゆっくり慎重に抜いていきます。





 もう一つの靴





 木型を折った状態です。





 このようにして木型を抜くことができたら、中底に釘が出ていないか確認します。

 木型には鉄板が貼られていて、釘の先端は自然に折れるようになっているのですが、もしも釘が出ていると事故の原因になりますので、しっかりチェックします。

 もしも釘が出ていれば、追い込みを使って釘の先端を倒します。





 中底の安全が確認できたら、中敷を貼っていきます。