ブログで製作の様子をご紹介していた靴が完成しました。
アウトサイドが内羽根、インサイドが外羽根になっているデザインです。
以前にこれとは逆のアウトサイドが外羽根、インサイドが内羽根の靴を作ったことがあります。
外羽根とは、靴ひもが取り付けられている羽根の部分が上に取り付けられているデザインで、どちらかというとカジュアルシューズになります。
一方で内羽根は羽根が甲の下にあり、ドレッシーなタイプの靴によく見られます。
メンズの靴ではどちらも定番のデザインですので、皆様も普段からよく履きこなしておられるのではないでしょうか。
さて今回は外羽根の脱ぎ履きのしやすさと、内羽根の上品さといった長所を採り入れたいと思い、一つにまとめてみました。
定番のデザインを踏襲しながらも、あまり見ることのない靴に仕上がったと思います。
詳しくご説明させていただくと、今回は1アイレットになっています。
そして、シューレースからのカーブが美しくつながるようにキャップは斜めになっています。
つま先のメダリオンもそれに合わせてアシンメトリーになっています。



メンズの靴にはデザインの制約が多いのですが、機能性を併せ持つ新たな線を日々探っています。
デザインなど皆様のご提案をいただけましたら、可能な限り具現化していきたいと思っています。
またデザインや革だけでなく、キャップやメダリオン、パーフォレーション(小穴)、ステッチなどのディテールもご希望に合わせることができます。
いつでもご相談ください。