中敷


 今回は中敷(中敷き)についてお話したいと思います。


 靴によって全面に貼られていたり、半分だけの場合がありますが、カワムラヒデトモでは かかとの部分だけの中敷を使っています。

 


 いくつか理由があるのですが、まず靴が足にぴったり合うように作っている点が挙げられます。

 中敷の革の厚みが1.5mmあるだけで、足囲が1サイズほどの違いになります。

 つまり2Eの靴を履く方がEの靴を履くような感覚です。

 そのため、全敷にすると履き心地が変わってしまうため、影響のないようにかかとの部分のみ敷いています。

 では、その他の全敷の靴はどうしているの?と思われるかもしれません。

 

 
 例えば、スニーカーにはかなり厚めの中敷(インソール)が敷いてあります。

 その場合、靴を作るときの木型にあらかじめ中敷の厚みの分が加えています。

 そのため、中敷を敷くことによってぴったりの履き心地をもたらすことができるようになっています。


 各メーカーによって中敷に対する考え方は様々だと思いますが、どのメーカーもしっかり考えて作られているのですね。


 さてこちらでは、中敷には名前を刻印する方法を採用しています。

 その刻印がこちらです。


 

 

 『Kawamura Hidetomo』という何の飾りもないそのままのシンプルな刻印です。

 

 持ち手を取り付けたり、クランプで挟んだりして革に押し付けます。



 出来上がったのがこちらです。



 靴の色やご希望によって革の種類を変えています。



 ライニングと同じ革のデュプイです。


 ちょっとピントが合っていませんでした。