いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
かなり前のブログに中底を作る様子をご紹介したことがあります。
なるべく様々な工程や異なる視点で取り上げようと思っているのですが、靴作りは同じ工程の繰り返しです。
そういうわけで再び中底について取り上げようと思います。
中底を木型に貼った後、完全に乾きましたので加工していきたいと思います。
釘を抜き、木型のエッジに合わせて革を削っていきます。

こうやって表面を見ると如何にも肉で作られていることが分かりますね。
これにヒールとリブを作るための線を描きます。
私はエッジから、5.5~6ミリ、リブの幅は8ミリに設定しています。

次にその描いた線をナイフでなぞっていきます。
だいたい2ミリの深さくらいでしょうか。
内側は斜め45度くらいに傾けて切り込みを入れます。
そして今度は先端を加工した小さなマイナスドライバーを使って、溝をなぞります。
ほかの職人さんは加工した針などを利用されているかもしれません。

2本の線を基準にしてナイフや包丁を使ってリブの内側と外側を取り除いていきます。
今回の中底はベヴェルトウェストの靴のため、踏まず部分のリブが内側になっています。
