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しばらく取り上げていませんでしたが、今回はレディースの2アイレットの靴をご紹介したいと思います。
これまでアッパーを製作する工程までお伝えしていました。


そして木型に中底を貼って、加工もできました。


それで今回は、「つり込み」を行います。
つり込みとはアッパーを木型に合わせることを指します。
「吊り込み」あるいは「釣り込み」と表記するようです。
どちらが正解なのかわかりませんので、このブログでは「つり込み」としています。
さて、これにはワニという工具と釘を使います。

私はレディース靴をつり込むときは、日本製のワニを使います。
日本のレディースメーカーで靴作りを始め、このワニに慣れ親しんでいるということと、先端の幅が細くなっているためレディースに使いやすいからです。

そして釘は、イタリアの25ミリの釘を使っています。

靴の中を覗いて中底に無数の穴が見られる場合、この釘を打った跡になります。
ではこれらを使ってつり込みます。
まずいくつかの釘を使って、アッパーを軽く木型に合わせてみます。

こうすることによって、全体のバランスやつり込みしろなどを確認します。
そのようにして確認出来たら、つり込みの開始です。

つり込みが完了したら、次はウェルトを作り、すくい縫いを行います。