レディースのウィングチップ(フルブローグ)―7



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 さて今回はレディースのウィングチップの制作の様子をご紹介します。

 前回は出し縫いのところまでお伝えしました。







 今回はその続きで、コバを加工し、ヒールの革を積み上げます。

 まず、コバを包丁で切り回し、木やすり、ガラス片、サンドペーパーなどを使い、段階的に整えていきます。







 そして、つき面取りという工具でコバのエッジを切り取ります。







 そして次は、コバごてを使ってさらに面を整えます。







 そして次は、目付けゴテで糸目に溝を刻みます。

 メンズの場合はウィール(ホイール)という工具を使うのですが、レディースではこのコテで一目ずつ溝を入れていきます。


 このコバの加工の仕方がメンズとは異なっています。

 工具を使う順番や方法を変えています。

 レディースはメンズよりカジュアルな靴に仕上げています。







 目付けゴテで糸目を刻むことができました。







 これでコバができあがりました。

 次はヒールの革を積み上げていきます。

 革からヒールの革を切り出します。







 同時に2足作っていますので、2足分切り取りました。

 それを一枚ずつ貼っていきます。







 ヒール部分は湾曲していますので、一枚貼ったら水平になるように整えます。

 そのようにして一枚ずつ革を積み上げていきます。

 そして最後はラバー素材を貼ります。







 革をすべて積み上げることができたら、今度はヒールの側面を整えていきます。

 この続きはまたご紹介いたします。