モンクストラップシューズ―3



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 カワムラヒデトモではビスポーク、オンラインショップ、靴修理を行っています。


 こちらのブログでは製作の様子をご紹介しています。

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 さてモンクストラップシューズの制作の続きをご覧いただきたいと思います。


 前回は木型を調整し、紙でアッパーを作るところまでご紹介しました。







 今回は紙でアッパーを作った時に得られた情報をもとに、パターンを修正していきたいと思います。


 今回のデザインはモンクストラップシューズなのですが、甲の部分に切り込みが入っています。

 これはカワムラでよく作っているデザインです。







 これはインサイドとアウトサイドが、外羽根もしくは内羽根になっているアシンメトリーのデザインになっています。


 特別な作り方をするので、パターン作りに少し時間がかかります。


 そして今回作る靴も、この切り込みが入ったデザインになっていて、予想以上に時間がかかっています。

 デザインのバランスや木型を修正していることなど様々な要因によります。


 そのためパターンの修正だけに2日余りかかっています。

 ブログの更新がされていないため、カワムラはちゃんと仕事をしているのかと思われるかもしれません。


 メーカーに勤めていた頃は、一つのパターンに2日かけることはあり得ないのですが、納得できるものを作るためここで妥協することはありません。

 「カワムラヒデトモ」という自分の名前が冠される靴です。

 いい加減なものはできません。


 そのようなわけで何度も繰り返しパターンを修正します。







 そしてようやくできましたので、次の工程に入ります。


 まずテスト用の革を使って、アッパーの試作を作りたいと思います。

 それを木型につり込んでみて、つり込み具合を確認します。

 革で試作を作ると紙のアッパーでは得られなかったことが分かるため、このようにしています。


 そのようなわけで、次はアッパーの制作の様子をご紹介します。