今回は靴のつま先に施される装飾について取り上げたいと思います。
メダリオンという言葉をお聞きになったことはありますか?
ご存じの方もそうでない方も、このようにつま先に大小の穴が開いた靴をご覧になったことがあると思います。

もしかするとこのような靴をお持ちかもしれません。
このような装飾をつま先に施すことによって、ややカジュアルでありながら上品な雰囲気を醸し出すことができます。
このメダリオンには定番のデザインというものがありますが、どんなデザインでも自由に施すことができます。
普段はつま先のメダリオンまであまり注目されることはないかもしれませんが、そのデザインによって異なる雰囲気を演出することが可能になるんですね。
そのため、定番のデザインの靴であっても個性を主張できるポイントと言えます。
では、実際に装飾を施す手順をご紹介いたしましょう。
まず、どのようなデザインにするのか様々なデザインをスケッチしていきます。

まず、デザイン画を描く前にいくつかの要素を考慮します。
つま先はウィングであるのか、それともストレートであるか。
あるいはつま先はラウンドなのかスクエアなのか、靴のサイズなど様々な条件をこの時点で組み入れます。
今回はつま先がスクエアになりますので、台形をベースにして作っていきます。
デザインがおおよそ絞り込めたら実際に穴を開けてみて、違和感がないかなどチェックして、デザインを仕上げていきます。

皮を切り出し、ポンチで穴を開けていきます。

このように、つま先の形やメダリオンのデザインを変えることによって、異なる雰囲気を醸し出すことができます。
