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さて今回は、フルブローグ(Full Brogue)の靴についてお話したいと思います。
フルブローグという言葉にお聞きなじみがない方も、ウィングチップという言葉はご存じだと思います。
つま先がWの形で翼の形に似ているために命名されたと言われています。
どちらかというとカジュアルなシーンで活躍しそうですが、なぜカジュアルな靴の部類に入っているのかと言いますと、もともとの由来が関係しているようです。
このデザインの靴は、山道や雨や雨露など足元の悪い場所でも乾きやすいように考案されたと伝えられています。
ギンピング(ピンキング)と呼ばれるギザギザや、パーフォレーションという大小の丸い穴、メダリオンというつま先の装飾がその特徴となっています。
さて、これが皆さまもよくご存じのフルブローグ(ウィングチップ)です。

「フル」ということで靴全体に様々な装飾が施されているのが分かります。
下の画像の靴は内羽根(オックスフォード)のフルブローグで、つり込みという工程が終わった状態です。

外羽根のフルブローグよりも少しドレッシーになるのかもしれません。
さて、ブローグの靴と言いましても、各ブランドによってその表情は様々です。
私も靴のサイズやカジュアルの度合いによって、穴の大きさや間隔、二重ステッチの幅などを変えるようにしています。
特につま先のメダリオンのデザインは個性を表せる部分と言えますね。
メダリオンのデザインはほぼ無限にあるのではないでしょうか。
さて、完成したフルブローグがこちらです。


ビジネスだけでなく週末のカジュアルファッションに合わせたり、いろいろな場所で活躍してくれそうですね。