ハリスツイードのフルブローグの靴(4)



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 さて今回はハリスツイードの靴の続きをお伝えします。


 前回で、アッパーが完成するところまでご紹介しました。







 今回はその続きで、木型にアッパーをつり込んでいきたいと思います。


 木型に中底を貼った状態がこちらです。







 中底を貼ったこの木型にアッパーを被せてつり込みます。







 つり込みとは、木型にアッパーを合わせていく工程になります。


 これにはワニ、釘、ハンマーなどの道具を使います。







 ワニは革を引っ張ってまとめていく役割があるのですが、私の場合は場所によって使い分けています。


 つま先やかかとにはレディース用を使い、そのほかは先端が幅広いワニを使います。

 私はレディース靴メーカーの底付けからスタートしたので、レディース靴に使うワニをメンズでも使っています。


  ワニにも様々な形があり、職人さんは自分がこれだと思うワニを選んでいます。


 そのようなわけで、まず仮でつり込んでみます。







 まず試しにつり込むことによって、全体のバランス、つり込みしろ、トップライン、かかとの収まり具合、シワや隙間などを確認します。


 確認出来たらつり込みを始めます。







 つり込みができました。







 このあとはウェルトを作り、すくい縫いを行います。