メンズの靴にはスタイルの違いによって様々な名前があります。
今回はその中でもセミブローグについてご紹介したいと思います。
セミブローグと聞いてすぐにそのデザインを思い浮かぶ方は、きっと靴がとてもお好きだとお見受けします。

さて、ストレートチップのスタイルを最もドレッシーなデザインとすると、その次にクウォーターブローグ、セミブローグと続き、フルブローグ(ウィングチップ)が一番カジュアルなタイプとなります。
フルブローグに少しドレッシーな要素を加えたいと思うとき、このデザインがきっと合うと思います。
セミブローグにスクエアのつま先を合わせると、クラシカルな雰囲気になります。

画像のセミブローグの革はフランスのデュプイ社のサドルカーフです。
サドルカーフはしっかりとしたコシあり、どちらかというと艶出しを控えた革です。
同じデュプイのシャトーブリアンの革と比較すると、表面の加工はほどほどに施し、素材感を活かしている革と感じます。
ということは言い方を変えますと、使用するクリームの違いによって経年変化を楽しめる革だと言えます。
日々磨いていくごとに艶が出てきます。
そういうわけでこの革は、最初から簡単にピカピカに光らせるのではなく、革を育てていきたいという方におすすめします。