当ブログをご覧いただきありがとうございます。
カワムラヒデトモではビスポーク、オンラインショップ、靴修理を行っています。
こちらのブログでは製作の様子をご紹介しています。
修理に関するブログは修理サイトをご覧ください。
今回は新しい靴のスタートからご紹介したいと思います。
カワムラではオーダーメイドの場合、足を計測したりフィッティングサンプルをお履きいただいています。
以前もブログで取り上げたことがあるのですが、足を計測する場合はドラフト用紙を用いています。
カワムラではその時に使用する用紙をそのように呼んでいます。
靴店によって名前は異なり、店によっては「足を計測する用紙」や「ペドカルテ」などと呼ばれています。
カワムラで使用しているドラフトは、ときどきバージョンアップしています。
より見やすく使いやすくするためです。
今はドラフトには必要最小限の情報や数値を記入し、細かい点は別紙に書いています。
ドラフトは、新しくなるたびにシンプルになっている気がします。

さて今回は、ドラフトの情報をもとに木型に調整を加えます。
その際にポリパテを用いることもあるのですが、

基本的に革を使っています。
このような中底に使う革の端材です。
中底の革を使うのは、アウトソール(本底)より柔らかいため加工しやすいからです。

これをちょうどいい大きさにカットし、端を漉きます。
それを木型の必要な部分に貼ります。

そしてドラフトの情報を見ながら、アタッチした革をやすりで削っていきます。

数多くある靴の工程の中で木型が一番重要と考えています。
時間をかけながら慎重に進めていきたいと思います。